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自然の恵みが与えた“和の心”

与国真澄
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与国真澄

令和二年三月十九日。
関東は風が吹き荒れています。

気温は現在20.6℃と平均より高く、
今年は春の訪れがずいぶんと早そうです。

最近だんだんと「四季」の移り変わりが早くなっている気がします。

春が来たと思ったらすぐに夏。
10月くらいまで「暑い、暑い」と言っていたかと思うと、
秋は駆け足のように過ぎ去り、すぐに冬。
花見も紅葉も、ゆっくり楽しめなくなってきたような…

日本には「四季」があります。
いや、世界中にあるんですけどね。

だけど日本の「四季」は特徴的で、
季節の変化が比較的はっきりと感じられます。

駆け足のように過ぎ去るとはいえ、
四季折々に花が咲き、食が実り、
年間を通してじつに様々な「顔」を
日本という国は見せてくれます。

『春はあけぼの。夏は夜。秋は夕暮れ。冬はつとめて(早朝)』

清少納言は『枕草子』で、
移ろいゆく四季折々の美しさを讃えました。

日本人がどれほど四季の変化を愛していたのか
しみじみと伝わってくる名文です。

日本は四つの大きな島と、
四千以上の小さな島々からなる国で、
冬に数メートルもの雪が積もる雪国もあれば、
ハイビスカスが揺れる南国もある、
個性豊かな島国です。

湿度が高く、雨も多いため、
植物が繁茂しやすく
人間が生活を営む上で多くの恵みを受けられます。

日本の平野のほとんどは「沖積平野」で、
川が運んだ土砂が積み重なって出来ています。
泥がつまっているため土はやわらかく、
植物の栄養をたっぷり含んでいるのが特徴です。

硬い岩石がむき出しになった欧米の大地に比べ、
日本の大地はスコップで掘れるほどやわらかいため、
農耕に適しているのです。

また、
日本を囲む海は、生物を育む「母なる海」。
魚のエサとなるプランクトンをたくさん含んでいる上に、
河川からも有機物を含んだ栄養が流れ込むため、
魚や海藻類が豊富です。

美しい四季があり、
海の恵み、大地の恵みを受けられる豊穣の地、
それが私たちの故郷、日本です。

この豊かな自然からの恩恵を受けられる「風土」が、
日本人の穏やかな国民性を作ってきたと考えられます。

「一粒万倍」
という言葉があるように、
種を撒けば実りが得られるため、
人々は農耕の努力を惜しみませんでした。
「努力」すれば「成果」が得られることを
大地が教えてくれたわけです。

一方、
ヨーロッパの農業は、私たち日本人には想像できないくらい生産性が低いと言われています。
緯度が高く、太陽の光も少ない。夏の気温もそれほど上がらず、雨も少ない上に
氷河期の影響を受けた大地は、むき出しの岩石。
ズバリ、ヨーロッパの風土は農業に向いていません。
そのため農業よりも狩猟や牧畜が中心となっていくのですが、
冬が長く、飢餓も慢性的だったため、
生きるためには「略奪」をせざるを得ませんでした。

こうした背景の中で活躍したのが、海賊・「ヴァイキング」です。
食糧を確保するために、侵略と略奪を繰り返し、
その中で勝ち残ったヴァイキングが、
デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、
そしてアイスランドを建国しました。
(イギリス王室もヴァイキングの血筋を引いています。)

風土の厳しいヨーロッパでは、
生き残るために「強いものが弱いものから奪う」
ということを繰り返してきたため、
「略奪」はごくごく当たり前の「権利」だと考えるようになったのでしょう。

このように、
風土は民族の性質に大きな影響を与えます。

日本人は、自然がもたらす豊かな恵み、食の安定によって
西洋ほど“奪い合う”必要がありませんでした。
種を撒けば、果実が得られるため人々は努力を惜しまず、
「農耕」という「チーム戦」に従事することで
他者を思いやる心、団結力、調和力が育まれました。
そしてそこから得られる「食の安定」心のゆとりを生み、
さらに大きな調和=「和の心」を育んでいったのです。

『和を以て貴しとなす』という聖徳太子の一文を、
日本人は風土から、生活の糧から学びとっていたのです。

私たちの魂に生きづく「和の心」は、
奇跡のように豊かな風土があってこそ。

この豊かな恵みに畏敬の念を持ち、
偉大な自然に想いを馳せる時、
物質社会の殺伐とした空気から、心を解放することができます。

その解放された心で、改めて、今の世の中を見渡した時、
今まで見えなかった「何か」を見つけることもあるかもしれません。

大和は 国のまほろば たたなづく 青垣山ごもれる 大和し 美し

日本神話の英雄、日本武尊が詠んだ和歌です。
日本神話では、荒々しい益荒男たちが折に触れて和歌を詠んでいます。

命を削り合う戦乱に身を置きながら、
芸術に触れる“やわらかい心”を持つ“日本の英雄”って
なんだか凄いなぁと思います。

日本人は古事記に触れ、“随神の道”を歩みながら
英雄の生き様に多くを学んできたため、
日本神話の英雄たちの“心”は、侍たちにも受け継がれたものと思います。

心の根に、芸術を愛する繊細な心を持ちながら、
国の為に戦乱に身を投じる益荒男たちは、
誰よりも優しかったのではないでしょうか。
優しいゆえに、
人の苦しみを捨て置けない。
優しいゆえに、
人がやりたくないことだってやってのけられる。
優しいゆえに、
きっと誰よりも強かったのだと思います。

その優しい心根を育てた、うるはしい大和の国・日本。

これまでの長きに亘ってこの国が守られてきたように、
これからの未来に向けて、美しい故郷を受け継いでゆきたいものです。
優しいゆえに、強くありたい、
春の陽光から、ふとそんな事を感じさせられた一日でした。

真澄

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与国真澄

Comment

  1. アバター Ryo より:

    本当に心地よい季節がどんどん削られていっている感覚はありますね。この時季にしては暑いとか寒いとか、そんなことばかり言っているような気がします。それでも、虫も植物も動物も皆文句も言わずに生を全うしようとする。嵐の過ぎ去った次の日にも蝶は舞う、一体どこに身を潜めていたのかと不思議に思うけれど。ちなみに私の最近のマイブームは、道端を徘徊する小鳥に「チュチュッ」と鳴きマネをしてチラ見をいただくことです(^^;)

    • アバター 真澄 より:

      >虫も植物も動物も皆文句も言わずに生を全うしようとする。
      ブーブー言ってばかりの人間より、ずっと悟ってるかもしれませんね。。

      >ちなみに私の最近のマイブームは、道端を徘徊する小鳥に「チュチュッ」と鳴きマネをしてチラ見をいただくことです(^^;)

      この間山口に帰った時、道端のヤギに「メェー」って言ったら返事されました!
      すごくないですか?

    • アバター Ryo より:

      >この間山口に帰った時、道端のヤギに「メェー」って言ったら返事されました!

      ヤギってなんか独特ですよね。「メェー」って言いたくなる気持ち分かる(^^;)
      あの全てを見透かしたような、それでいて何も気にしていないような表情。。

      動物のふとした仕草に、真理めいたものを見出す瞬間ってありますよね。
      侍も動物的感覚を持ち合わせていたのではないかと、思ったり思わなかったり(^^;)

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